上田陶石会社案内

天草陶石とは

 天草陶石は、高浜焼だけでなく、佐賀の「伊万里焼」や「有田焼」の原料としても供給されています。
 「天草陶石」鉱床は熊本県天草下島西部に分布し、海岸線に沿って海岸脈と村山脈、それらの東方の皿山脈から成っています。総延長は南北約13kmに及び、海岸脈と村山脈は脈幅3~4mから8~10m、最大幅は約15m、延長距離は約1.2kmから4kmでほとんど直立しています。皿山脈の脈幅は膨縮に富み8~15m最大幅25m、脈の総延長は約7kmです。
 これらの陶石脈は、上部白亜紀層及び古第三紀層中に貫入した流紋岩(石英祖面岩)岩脈が、熱水変質作用により陶石化したものと考えられています。陶石試料によるK-Ar法による年代測定によると、年代は中新世中期(1500万年前)で、これは陶石の生成の時期を示すと考えられています。

天草陶石の製品

特徴

  • 単味で磁器が作れる。
  • 鉄およびチタン含有量が低く、高級白磁原料となる。
  • 粉砕が比較的容易にできる。
  • 岩石・ケイ酸質でありながら可塑性があり、成形性も良好。
  • 若干の鉄分含有により、洋食器に白く、和食器用に適度な青みがつけられる。
  • 強度が高く、硬い製品ができる。
  • チタンの含有量が少ないので、還元焼成した場合「くすみ」がでない。
  • 焼成温度を上げずに透光性が出せる。
  • 耐火度が磁器はい土に近いので、調合に幅がとれる。

陶石の種類

  • 特等石

    特等石

    鉄分含有量が最も低く、良質な高級白磁原料となります。

  • 2等石

    1等石

    鉄分含有量が低く、良質な高級白磁原料となります。

  • 3等石

    2等石

    鉄分含有量が低く、主に陶磁器やガイシとして使用されます。

  • 4等石

    3等石

    鉄分含有量が多く、主に陶磁器やタイルなどに使用されます。

  • 変色陶石

    4等石

    鉄分含有量が多く、主に陶磁器やタイルなどに使用されます。

天草陶石の採掘の流れ

  1. 掘削・粉砕

    1. 掘削・粉砕

    発破・重機等で採掘します。

  2. 選鉱場へ運搬・集積

    2. 選鉱場へ運搬・集積

    採掘した陶石は、選鉱場へ運ばれます。

  3. 洗浄・品位別の選鉱

    3. 洗浄・品位別の選鉱

    洗浄しながら人の手により選鉱されます。

  4. 品位別の選鉱

    4. 品位別の選鉱

    人の手により選鉱されます。

  5. 出荷

    5. 出荷

    品位別に出荷されます。

塩酸脱鉄処理

 鉄分の多い下級陶石を、塩酸脱鉄処理をすることにより、高付加価値化と良質な陶石資源の温存に役立てています。これにより、肥前地域をはじめとした陶磁器産地に対して、高品位で低コストの原料を提供しています。
 また、1970年の生産開始から40年後の今日まで基本的な生産プロセスは変わっておらず、安定で経済的な生産技術として評価されています。

会社概要

会社名 上田陶石合資会社
本社所在地 〒863-2804 熊本県天草市天草町高浜南598
TEL 0969-42-1115
FAX 0969-42-0640
メール
ホームページからのお問い合わせはこちらから
設立 大正11(1922)年3月
事業内容 天草陶石採掘販売・高浜焼寿芳窯窯元
代表者 上田万寿夫
主な納入先
  • 肥前陶土鉱業協同組合(有田焼、波佐見焼)
  • 共立マテリアル(株)
  • 日本ネットワークサポート(株)・(株)香蘭社・光洋電器工業(株)等の碍子会社
高浜焼の花瓶